私の大学の同期の話です。
この男と出会ったのは大学の入学時なので
もう20年以上の付き合いとなっています。
大学時代は、親しい仲間の一人で
一緒に勉強し、遊び、語り合い、相談に乗ってもらい
時には意見がかち合ったこともあります。
この男の大きさがわかってきたのは
勤務医になって数年たち
そろそろ同期の仲間内が開業しだすころでした。
その男は、幼少時にお父様を亡くされて
お母様が“女手ひとつ”で
お姉さまと息子を育てあげられました。
歯科医院を開業するにはいつの時代も
それなりの資金調達が必要になります。
私も大学卒業以来、親には借入金の保証人以外
一円の資金援助を受けずに、ここまでやってこられましたが
この男は、お母様に「これ以上頼るわけにはいかない」という意識は
同期の誰よりも強かったと思います。
そのためか、または開業に際して場所等を吟味していたのかは
推測の域をこえませんが
開業医になるための実力は十分備わっているにもかかわらず
同期の中では、開業は少し遅くなっていました。
・・・そんな時・・・
私が懇意にしている先輩の歯科医師が運営する
分院(お店で言えば支店のことです)の勤務医が
急遽退職することになってしまい
その先生は 窮地に陥ってしまいました。
私にも「笛木 誰か いい勤務医紹介できない?」と
問い合わせを受けていました
ちょうど同じころ、その男は勤務先の院長と
意見が合わず退職を余儀なくされていた時でした。
私は迷わず「この男なら大丈夫です」と
その先生に紹介しました。
そして数年がたち
その先輩の先生が、分院の譲渡の話を持ちかけてくれました。
譲渡といえども機材・権利等の一切を渡すので
安くても1,000万円以上の資金調達が必要です。
ところがこの先生は、
この男の今までの仕事に対する姿勢や人間性を評価して
その資金を、
個人貸借で無利子・無担保・無保証人にて10年返済でよろしいと
言って下さいました。
常識的には考えられません。
つまりは、
この男の
今後10年の栄枯盛衰を見返りなしで見ていくということです。まさにハイリスク ノーリターンなのです。
よけいなお世話なのですが
さすがに私も先生に「本当にいいんですか?」と
問いただしました。
「男に二言はない」とのお返事をいただきました。
実際は私ではないのですが、
このときは自分自身が信用してもらえたような気がして
涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。
私もまだまだですが、
これほどの信用を頂けるこの男をすばらしいと思います。
また、先輩先生くらいの大きい器をもてるようになりたいと思います。
この男は現在2児の父親となり、最近東京の目白に自宅を建てました。
群馬県 前橋市 高崎市 インプラント 歯周病 の万代歯科診療所
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