先日、ある方から治療に関する お問い合わせの電話をいただきました。
現在通院している歯科医院で歯根が縦に破折していて抜歯と言われたとのことで
どうにかならないかとの内容でした。
この方は大変勉強熱心で、インターネットなどで歯根破折の治療法について調べておられ
この分野で高名な歯科医師の名前も挙げられました。
「歯根が縦に破折している場合、ほぼ抜歯をせざるを得ないのが現状です。」と回答し
「状況を確認してみたいので、もしよろしければ拝見させていただけますでしょうか」
と伝えたのですが
「後ほど連絡する」とのことで電話は終わってしまいました。
・・結局は引導を渡した形になってしまった。
本当に縦に破折しているのかも確認もせずに・・・本来は患者さんに診断・治療方針を伝えるうえで
問診: 患者さんに今までの症状などの経過をお聞きする
視診: 実際に口腔内を観察してその状況を確認する
レントゲン検査: X線写真上にてその状況を確認する このほか
触診、
打診・・・など
多くの審査検査を行ってやっと
その歯は保存(抜かずに残すこと)なのか、抜歯なのかを
決めなければならないのです。
今回私は、このうちの
”問診” のみで、半ば無責任な回答をしてしまいました。
今までは
「患者さんの立場にたった」つもりで気軽に相談をうけていましたが
今回のことを期に当院では、メール・電話による歯科相談はやめることにしました。
「不親切な歯科医院」とのお叱りを受けるかもしれませんが
問診だけによる無責任な回答をするか、来院を促すことしかできないことを痛感しました。
当院では本日、歯根が”斜め”に破折してしまった患者さんの
「抜歯再植術」を行う予定です。
この歯は
「抜歯して その直後にインプラントを植えて その日に仮歯が入りますよ」という
「抜歯即時インプラント埋入術」の典型的な症例なのですが
「もしかしたらうまくいかないかもしれませんが、ダメだったらその後でもインプラントは可能です。」と説明し、この患者さんは抜歯再植術を選択されました。
なぜ、あの電話を下さった方に
「かなり厳しい状況かもしれませんが、御来院いただいて諸検査をさせていただかないと
回答のしようがありません」と言えなかったのだろうか・・・
悔やまれてなりません。
群馬県 前橋市 高崎市 インプラント 歯周病 の万代歯科診療所
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